なぜチェーンメンテナンスが必要なの?
チェーンは走行中に泥・砂・雨水にさらされ続けます。汚れが蓄積するとチェーンが伸び(正確には摩耗によるコマ間の拡大)、ギアとの噛み合わせが悪くなります。放置するとスプロケット(歯車)まで削れ、チェーン交換だけで済む修理がスプロケット交換も必要な高額修理になります。
メンテナンスの頻度の目安
月1回:注油のみ
通勤・通学で毎日乗る方は月1回の注油を目安にしてください。雨天走行が多い場合や砂埃の多い環境では2週間に1回に頻度を上げましょう。
3ヶ月に1回:洗浄+注油
チェーンに黒い汚れが目立ってきたら洗浄のサイン。汚れたまま注油するとドロドロの研磨剤になり、逆に摩耗を早めます。
2,000〜3,000km走行:チェーン交換
チェーンチェッカーで伸びを計測し、1.0mm以上の伸びがあれば交換時期です。距離の目安は2,000〜3,000kmですが、環境によって大きく異なります。
使うオイルの種類
ドライ系(チェーンオイル)
粘度が低く、砂埃が付きにくい。乾燥した環境・晴れの日メインの方に向いています。汚れにくい反面、雨で流れやすいため雨天走行後は再注油が必要です。
ウェット系(厚膜オイル)
粘度が高く、雨天でも流れにくい。雨天走行が多い方・通勤自転車に向いています。汚れを拾いやすいので洗浄頻度は高め。
避けるべきもの
556(CRC)などの浸透潤滑剤はチェーンオイルとして不適切です。揮発しやすく潤滑効果が長続きせず、既存のグリスを洗い流してしまうことがあります。
注油の正しい手順
1. 汚れを拭き取る
まず乾いたウエスでチェーンを挟み、ペダルを回しながら表面の汚れを拭き取ります。汚れがひどい場合はパーツクリーナーを使って洗浄します。
2. 内側(ローラー)に注油する
オイルを注すのはチェーンの内側(ローラー部分)です。プレートの外側に注しても効果がありません。ペダルをゆっくり回しながらコマ1つずつに1滴ずつ注します。
3. 余分なオイルを拭き取る
5〜10分待ってオイルを浸透させたら、ウエスでチェーン外側の余分なオイルを拭き取ります。オイルが多すぎると汚れを集めやすくなります。
こんな状態になったらプロに相談を
以下の状態になったら、セルフメンテナンスの範囲を超えています。無理に乗り続けると走行中にチェーンが外れたり切れたりする危険があります。
- チェーンが錆びてコマが固まっている
- ペダルを漕ぐと「カチカチ」「ガリガリ」と音がする
- チェーンがたるんでいる
- ギアチェンジ時にチェーンが外れることがある
サイクルラボでは出張でチェーン清掃・注油・交換に対応しています。お気軽にご相談ください。